◇フクロウ事件

   

    数日前の出来事です。

    いつものように仕事を終え、同僚の笹野氏と帰ろうとした矢先、

    棚の後ろの方から突然、ごそっごそっ!という音がしたのです。

    一瞬、誰かが隠れているのかなと思い背筋がゾッーと寒くなりました。

    次の瞬間、今度はバサッバサッ!という音とともに黒い塊が飛び出してきたではありませんか。

    これは鳥だなとすぐわかりましたが・・・

    人でなかった安堵と「どうしようかな?」という気持ちが交錯する中、

    体の方が勝手に反応し、黒い塊に近づいていました。

    見てみるとびっくり仰天!、二つの丸い目がしっかりこちらを睨んでいるではありませんか。

    これは、もしかしてフクロウという種類の鳥?

    体長が約20cmぐらいで、人間のように眼が顔の前についてる。

    私が、近づくと今度は部屋の奥の方に飛びたってしまいました。

    また、そっと近づくと今度も飛び立ちましたが、壁にぶつかり、床に落ちてしまいました。

    これ以上暴れて体をぶつけると死んでしまうかもしれないと思い、

    間髪入れずに上からわしづかみにして捕獲したのです。

    笹野氏いわく、普段見られないほどのすばしっこさだったと感心することしかり・・・

    捕まえたのはいいのですが手を離すわけにもいかず、入れるものを探すのにうろうろしてしまいました。

    結局、手提げ紙袋に入れ、バスケットで上に蓋をして一件落着と相成りました。

    途中、ちょっと手を緩めた隙に、手を噛まれてしまいましが、これが結構痛かったです。

    また、足で腕を捉まれたとき爪が食い込みこちらも結構痛かったです。

    助けてあげようと思っているのに!ちょっとムッ!としましたが、フクロウ君も必死だったんですネ。きっと!

    都内江東区という場所柄、野生で生存していたとも思えず、誰かが飼っていたものが逃げ出したのだろう。

    ということになって、警察にその身を委ねることにしました。

    こんなことってあるんですね。

    でも、どうしてフクロウがそこにいたのかまったく摩訶不思議であります。

    入り口は開けっ放しになっていましたが、入り込む時に目撃されるはずなんですが・・・・

    まるでどこからか湧いてでてきたような感じです。

    『フクロウというくらいだから「福」が来たらいいネ』と、笹野氏に言ったら、

    『でも「苦労」が来たら困るヨ』って笹野氏、二人で大笑いしました。

     

2000.10.26

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