◇やらせ

   

    カワセミ君が来るこの池に通うごとに、「池を守る会」の人とも親しく会話を交わすようになりました。

    会のメンバーの方達も当然カワセミ君の撮影を目的としている人が多く、カメラ、三脚を持参しています。

    カワセミ君が来るのを待つ間、カメラ機材のことやカワセミ撮影の苦労話などで盛り上がっています。

    メンバーの方が狙っている写真は、私と同様、やはりホバーリングとバイビングなんです。

    なかなかいい写真が未だに撮れないと、皆語っておりましたが・・・

    とはいっても、会長さんの話では、皆いい写真を持っているとのことでした。

    そこでの話なんですが、東京都内では、ここだけでなくけっこうあちこちにカワセミが生息していて、

    撮影されているとのこと。

    そのなかには「やらせ」の撮影をしているところもあるらしいのです。

    結局、カワセミの撮影で行き着くところは、ホバーリングとダイビングの瞬間だと思うのです。

    マサも今挑戦していますが、これが本当に難しいのです。

    カワセミ君は気まぐれですから、どこに飛び込むかなかなか見当がつかないのです。

    顔の方向や視線の方向から推測するのですが、まったく逆方向に飛び込むこともあり、お手上げ状態です。

    そこで、池の特定の場所にザルのような物を入れ、その中に小魚を入れ泳がせるのです。

    動きを限定された小魚は、カワセミのかっこうの的です。

    カワセミはそこを目指してダイビングをするというわけです。

    あとはそこにカメラのピントを合わせ連射すれば、苦労せずに撮れるのです。

    会長さんは、ここでは「やらせ」は一切やりませんと言っておりました。

    私も同感です。確かに「やらせ」ならマサにもいい写真が簡単に撮れると思います。

    しかも写真だけを見ても多分「やらせ」とはわからないと思います。

    それでは、つまらないし、写真の価値がないような気がします。

    ですから、将来、もし「マサのフォトギャラリー」にアップした写真があったとしたら、それは本物ですから。

 

     

2001.01.06

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