くちなしの花

 

薄暗いところで

お前は何故黙っている

気がつかないからといって

こっそりと微笑むやつがいるか

 

俺はずっとずっと待っていたんだ

お前が開くのを

 

お前の白い花びらが

一枚一枚ほんのりとよじれ

強い香りを放つ

それが俺を呼んだのだ

 

濃緑色の肉の厚い葉に混じった

硬い薄緑色の実よ

 

その中のたった一つの美しさ

ぽつんと咲いている愛らしさ

でもお前はいつまでそのまま

 

花の命の短さよ

わかっていることの辛さよ

 

今のうちだよ

お前の美の頂点は

 

惜しさのあまりの悲しさは

本当に愛する者のみ

一人感激す

 

~中学・高校の頃の作品より

2003.06.02

 

BACK